乙女座の神話
Dolls Party 47 ワンオフドレス
「乙女座の神話」
大地と豊穣の女神、デーメーテルは、娘のペルセポネを
とても可愛がっていました。
その美しいペルセポネに、冥界の王ハデスが恋をしました。
ある日、ペルセポネが野原でニンフ達と花摘みをしていると、大地が割れ、
突然現れたハデスにペルセポネは冥界へと攫われてしまいます。
その事を知ったデーメーテルは、深く悲しみ姿を隠してしまいます。
デーメーテルの悲しみに、地上では植物は枯れ、作物は実らず人々は飢えに苦しみました。
これを見かねた大神ゼウスは、ヘルメスを冥界に送り、冥王ハデスにペルセポネをデーメーテルの元に返すよう説得させました。
ハデスは、渋々承知しましたが、帰るペルセポネに、冥界のザクロの実を12粒渡し、食べるように勧めます。
それまで冥界の食物を何も口にしていなかったペルセポネですが、地上に帰れる喜びに、ザクロの実を4粒食べてしまいます。
地上に戻り、再会を喜びあった母娘でしたが、冥界の食べ物を口にしてしまったペルセポネは、1年の内4ヶ月を冥界で過ごさなければなりません。
この冬の間、乙女座は天に昇らず、地上では草木が枯れます。
春になり、母娘が再会を果たすと、地上では花々が咲き始めるのです。