夢を見る王国のお話 Dolls Party 46 うまくいかないことが少しづつ降り積もって、夢を見る王国の時が止まりました。 ゆっくりと闇が王国を覆いました。 でも、その闇は人々を守るための優しい闇夜でした。 「優しい闇夜を統べる双子の姫君(妹君)」 「優しい闇夜を統べる双子の姫君(姉君)」 そして時の止まった王国で、夢を絶やさない様、姫君たちがそれぞれのやり方で、 夢をつないでいました。 「闇夜に夢を奏でる姫君」 「星の欠片で夢を編む姫君」 「月の雫で夢を織る姫君」 夢を見る王国の時計は、止まった時と同じスピードで少しづつ少しづつ動き始めました。 「夜明けを告げる赤い薔薇の姫君」