☆STORYS

ドールドレスの物語

Dolls Party のワンオフドレスや頒布ドレスのお話し

☆昴(プレアデス星団)の乙女達☆

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Dolls Party 51 ワンオフドレス

 

☆おうし座の、肩のあたりに見られる、美しい星団、日本では「すばる」と呼ばれ、親しまれている星たちのお話です☆

 

巨人アトラスと、精霊プレイオネの間には、7人の麗しい娘達がいました。

 

 

 

一族が、ゼウスとの戦いで破れ、父のアトラスは、天空を背負う役目を、ゼウスから命じられ、西の果てに旅立ちました。

 

やがて、美しい姉妹たちは、旅の猟師オリオンの目に留まります。

 

オリオンは、7人の姉妹を追いかけましたが、娘たちはオリオンを恐れて逃げまどいました。

 

 

ついには、7人の姉妹たちは白い鳩となって、飛び立ちました。

 

 

これを哀れに思ったゼウスが、姉妹たちを天に上げ、美しい星としたのです。

 

 

☆夢の舞踏会☆

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Dolls Party 48

それはまだ、人々が時代の大きな渦に飲み込まれてしまう前、

宮廷では華やかな舞踏会が開かれ、美しい姫君たちが宝石のようなドレスに

身を包み、心をときめかせていました。

今宵のダンスのお相手は、どなたかしら?

 

 

 

「銀の薔薇 舞踏会ドレス」

 


あの方に、想いが届きますように。

 

 

「ショコラスイートドレス」

 


今宵は、王妃様にお声かけ戴けるかしら?

 

 

「エメラルドの舞踏会ドレス」

宮廷に咲き誇る、麗しい薔薇のような姫君たち。

 

「ベルサイユの薔薇」

今宵ひと時、躍りあかしましょう

 

 

「アンティークコルセットのウエディングドレス」

さあ、舞踏会の幕が上がります。
ひと時、日常を離れて、麗しの世界に酔いしれましょう。

 

 

乙女座の神話

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Dolls Party 47 ワンオフドレス

「乙女座の神話」

大地と豊穣の女神、デーメーテルは、娘のペルセポネを
とても可愛がっていました。

その美しいペルセポネに、冥界の王ハデスが恋をしました。
ある日、ペルセポネが野原でニンフ達と花摘みをしていると、大地が割れ、
突然現れたハデスにペルセポネは冥界へと攫われてしまいます。

 

その事を知ったデーメーテルは、深く悲しみ姿を隠してしまいます。

デーメーテルの悲しみに、地上では植物は枯れ、作物は実らず人々は飢えに苦しみました。
これを見かねた大神ゼウスは、ヘルメスを冥界に送り、冥王ハデスにペルセポネをデーメーテルの元に返すよう説得させました。

ハデスは、渋々承知しましたが、帰るペルセポネに、冥界のザクロの実を12粒渡し、食べるように勧めます。
それまで冥界の食物を何も口にしていなかったペルセポネですが、地上に帰れる喜びに、ザクロの実を4粒食べてしまいます。

地上に戻り、再会を喜びあった母娘でしたが、冥界の食べ物を口にしてしまったペルセポネは、1年の内4ヶ月を冥界で過ごさなければなりません。

この冬の間、乙女座は天に昇らず、地上では草木が枯れます。
春になり、母娘が再会を果たすと、地上では花々が咲き始めるのです。

夢を見る王国のお話

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Dolls Party 46

 

うまくいかないことが少しづつ降り積もって、夢を見る王国の時が止まりました。
ゆっくりと闇が王国を覆いました。
でも、その闇は人々を守るための優しい闇夜でした。

 

「優しい闇夜を統べる双子の姫君(妹君)」

 

「優しい闇夜を統べる双子の姫君(姉君)」

そして時の止まった王国で、夢を絶やさない様、姫君たちがそれぞれのやり方で、
夢をつないでいました。

 

「闇夜に夢を奏でる姫君」

「星の欠片で夢を編む姫君」

「月の雫で夢を織る姫君」

夢を見る王国の時計は、止まった時と同じスピードで少しづつ少しづつ動き始めました。

「夜明けを告げる赤い薔薇の姫君」

Roses are red Violets are blue

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Dolls Party42 ワンオフモデルドレス

 

霧の中に、秘密のお城を見つけたら、大きな重い扉の前で、
合言葉を唱えて下さい。

「Roses are red
Violets are blue 」

お城の重い扉は開かれ、不思議な物語が始まります。


そのお城には、赤い薔薇の姫君と、紫の菫(すみれ)の姫君が、暮らしていました。


「秘密の城の赤い薔薇の姫君」

 

「秘密の城の紫の菫の姫君」

鏡の間のクリスマス~Dolls Party 40~

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ドルパ40 「鏡の間のクリスマス」

パリの小さなアパルトマンで、お人形のような少女たちがおしゃべりをしています。
「ヴェルサイユ宮殿っていう、とっても美しいお城があるそうよ。」
「お母様に、お話しを聞いたことがあるわ。」

 

「とても美しい王妃様が、住んでいらしたそうよ。」
「夢のようなお城に行ってみたいわ。」

少女たちのおしゃべりを、パリに住む小さな魔法使いの少女が聞いていました。


「いいことを教えてあげるわ。クリスマスの夜に、お星さまにお願いをするの。
そうしたら、妖精様が願いをかなえてくださるのよ。」

クリスマスの夜、少女たちはお星さまをみつめて、お願いをしました。

その夜、少女たちの夢に、クリスマスの妖精が現れました。

QUEEN'S DOLL(クイーンズドール)

 

クリスマスの妖精が言いました。
「ヴェルサイユ宮殿には、鏡の間という、それは美しいお部屋があります。
あの光の方を御覧なさい。」

少女たちのお部屋の片方が光り輝いていました。
その光の中から、優しそうな双子の妖精が微笑んでいます。

 

「私たちは、王妃様が愛していらした薔薇の妖精です。」

 

「今もお庭に咲いているんですよ。」

また、光の中に別の妖精が現れました。

「私は、鏡の間を司る者です。今夜は、宮殿に住む者たちが鏡の間に集います。
小さな姫君たちもいらっしゃい。」

少女たちが、鏡の間の妖精に導かれて、光の中へ進むと、そこは月の光に美しく照らし出された、大きなお部屋でした。
素晴らしく大きなシャンデリアと、たくさんの鏡が、月の光を反射してキラキラと輝いていました。

でも、もっと少女たちの目を輝かせたのは、その部屋に集う妖精たちの美しさでした。

 

「私たちは、お優しかった王妃様を思い出して、クリスマスの夜に集うのですよ。」

少女たちは、夢の中で、キラキラと輝くクリスマスの一夜を過ごしました。

源氏物語「花宴」~Dolls Party 仙台2~

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「Home Town Dolls Party 仙台2」ワンオフドレス

源氏物語 「花宴」

二月の二十幾日に紫宸殿(ししんでん)の桜の宴がございました。
 后(藤壺中宮)、皇太子(春宮)の御座所を、玉座の左右にしつらえて、お二方が参られる。


空はよく晴れて、風も、鳥の声も、気持ちよく、親王たち、
上達部をはじめとして、歌に覚えのある方々は皆、お題の字をいただいて詩を作りなさる。

源氏の君は、「春という字を賜る」とおっしゃるその声までが、
すでにほかの人より優れていらっしゃる。

だんだんに日も入る頃に披露された、春の鴬囀るといふ舞が、とても趣深く見えるので、
春宮が源氏に舞に加わるようご所望なさるので、お断りづらく、
立ち上がって一さしゆるゆると袖を返す舞を舞われましたが、
その素晴らしさは際立っていました。

 

藤壺中宮は、源氏の君の美しいお姿をただ何の関係もなく
拝するだけならば、心も咎めなかったのにと思召して、

「おほかたに 花の姿を 見ましかば
      つゆも心の おかれましやは」

御心のうちに歌を詠まれましたが、どうしてそのお歌が知られているのでしょう。

夜もたいそう更けて、宴は終わりました。
人々がお帰りになって、静かになりました頃、月がとても明るくさし出でて美しいので、
源氏の君は、酔ひ心地に、このまま帰りがたく思召したので、
「もしや、藤壺中宮に近づける機会もあれば・」と、藤壺の御殿をうかがってみるものの、
扉はしっかりと閉じられていて隙がありません。
ため息をついて、満たされない心のままに、弘徽殿の細殿に立ち寄りたまへれば、
三の口が開いていました。
女御は上の御局にそのままお上がりになったので、人気は少ないようで、
奥の戸も開いていて、人の音もしない。
「こんな不用心から男女の過ちは起こるものだ」と源氏の君はお思いになりながら、
そっと上がってお覗きになる。

すると、丁度そこに、とても若々しく美しい声で、並の身分とは思えない方が
「朧月夜に似るものぞなき」  
と、口ずさみながら、こちらの方へ来るではありませんか。
とてもうれしくて、思わず袖をとらへたまふ。

 

(源氏)「深き夜の あはれを知るも 入る月の
         おぼろけならぬ 契りとぞ思ふ」


間もなく明るくなってきてしまったので、

「どうぞ、名を教えてください。
 どんなふうにして手紙をさしあげたらいいのか。
 このままこれきりとは、あなたも思っていらっしゃらないでしょう?」とおっしゃられると、

「憂き身世に やがて消えなば 尋ねても
     草の原をば 問はじとや思ふ」
(このまま私が露のように消えてしまっても、草の原を探しに来ては
くださらないのですね。)

と、名を明かさない女性が言ふ様子は、優美で艶めかしい。


(源氏)「いづれぞと 露のやどりを 分かむまに
          小笹が原に 風もこそ吹け」
(どこにいらっしゃるかと、やどった露を探すうちに、小笹の原に
噂がたってしまうのではないかと心配したのです。)
ご迷惑にお思いでなければ、お隠しになる必要がございましょうか。
もしや、お騙しになるのですか。

と、言い終わらないうちに、人々起き騒ぎ、上の御局に参ったり下がったりして、、
騒がしくなってきましたので、仕方なく、
お互いの扇だけをしるしに取り換へて、その場を退出されました。